共感力

共感力について今日は書こうと思う。ここで言う共感力とは、いかに相手が経験してきたことに対して、分かってあげられ、その感情に浸れるかだと思う。つまり想像して同じ立場になること。理解とはまた違う。理解とは言っていることが分かっているだけであって、同じ立場には立てていない。つまり目線が同じかそうでないか。また共感力は自分の人生経験でいろんな観点がある人ほど、共感力は高い。観点とは物事をいろんな方向から見れること。つまり見る角度によって、その人の思考が出る。例えば、何か失敗した時、それを上手くいかない方法を1つ見つけたとポジティブに捉えるのか、それともやっぱ自分には上手くいかないんだとネガティブに捉えるか。これも起こる物事は同じでもいろんな観点を持てる。だから共感する時、相手がどのような観点で物事を捉えて話しているのかを察知してそこに合わせていく能力が必要となってくる。つまり共感できる幅が広ければ広いほど、共感力が高いということになる。ただ、精度も高くなければ意味がない。共感とはする側がどう感じるかではなく、された側がわかってくれたと思わなければ当たり前だが、共感したことにはならない。つまり観点が多かったとしても、的はずれな共感をしてしまうと結局共感したことにはならないのだ。ここで大切になってくるのが精度だ。相手の感じていることに合わせて、共感していく。精度を高めていくためには深堀が大事だ。勉強が嫌いという子に対して、たしかにめんどくさいよねーと言ってもこれは本当の共感にはならない。ただ会話のキャッチボールをしただけ。勉強が嫌いな子に対して、まずなんで嫌いなのかどこら辺が嫌なのかを聞かないといけない。実はたくさん勉強しているのに、点数が上がらないからなのかもしれないし、そもそもまったく勉強してないからなのかもしれない。このふたつの理由でも共感の仕方はまったくことなる。前者の場合だと、勉強をしている前提で共感し、後者に勉強をしている前提で共感してしまうと、聞き手は違和感をいだく。つまりわかってくれたと思わないのだ。むしろ少し不快になる。だからこそ精度が大事。どこに共感するのか。その共感も雑に扱わず丁寧にしよう。まとめると共感力は幅と精度で決まる。物事を見る観点の多さで共感するポイントは決まり、そこに対してしっかり深堀をしていく。ヘリコプターの着地と似ているかもしれない。着地するポイントを定めそこに向かい、あとはそのまま下に降りていく。着地ができた時、相手がわかってくれた、この人は仲間だと感情が動く。それが本当の共感ではないだろうか。